映画『ラ・ラ・ランド』

頭がちょっとアレだからラ・ラ・ランドの感想を書きたいがためだけにブログを開設してしまいました。だからこの先このブログを続けていく気が全くないです。ヤバくないですか。



さて、ララランド。

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なんか賞もたくさん取ったらしいしカラフルでハッピーなミュージカル映画っぽいし話題になってるから観てみっか、もしくはもう観たよという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。




どうだった?


寝た?


それとも号泣した?



何この二択。


でもララランドはそういう映画です。





私はエンドロールが始まっても滝のような涙が止め処なく溢れ出て動けないという事態に見舞われました。


そして見終わった時に真っ先に思った事がこれです。



これ『ビッグフィッシュ』の時と同じ状態やんけ!!!!

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なんかいきなり知らない映画が出てきたーーーと思った人ごめんね。

『ビッグフィッシュ』は、ティムバートン監督、ユアンマクレガー主演のファンタジー映画なんだけど、これまたララランドと同じくらい評価が賛否両論でね。


ティムバートン作品はどれも好きだけど、これだけは嫌いという人や

ティムバートン作品は軒並み嫌いだけど、これだけは大好きという人もいる。



ララランドとの共通点を話すために簡単にあらすじを言うと、

なんでもかんでも話を盛って大げさに話す年老いた父親とそれにうんざりしている息子の話なんだけど、ほぼ全編通してその父親の半生(ほぼホラ話)を映像化した物を見せられるんですよ。若き日の父親を演じてるのがユアンマクレガーね。

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この空中で静止するポップコーンを手で払うサーカスのシーンが印象的。


ティムバートンが監督なだけあって、色彩豊かな絵本のような話が短編集のように次々と出てきてまぁ観てて楽しいっちゃ楽しいんだけど、ずっと『で、なんなのこれは。私は一体何を見させられてるの。意味がわからん』みたいな感情がずっと頭の中をグルグル渦巻いて、ただでさえファンタジーが嫌いな人なんかは特に、途中で観るのを辞めたくなるくらい苦痛かもしれない。


でもその短編集は全部、最後の最後に語られる壮大な一つのおとぎ話の伏線に過ぎないんですよ。

ネタバレを防ぐために詳細は語りませんが、ラスト10分で感動が大爆発するために必要な小道具を拾い集めるべく、ほぼ全編がプロローグやってるみたいな作品だと思っていただいて結構。(もちろんティムバートンの世界観やファンタジー要素、絵本のように美しい映像は最高だし、好きな人は全編通して充分楽しめるよ!)




はい。話はララランドに戻ります。


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長々とビッグフィッシュの話をして何が言いたかったかと申しますと、ストーリーは全く異なれどこの映画もまたラストに心を全部持っていかれるために作られた全編プロローグみたいな作品だよっていう事です。


そして2つの映画の共通点は、そのラストに心を揺さぶられなかった人、全く琴線に触れなかった人からすれば『なんじゃこりゃ』でそのまま終わり、逆に理屈抜きでドカンと響いてしまった人はしゃくり上げるくらい泣いて『最高!!!!』と拳を高くあげるという点です。


先程、プロローグに過ぎないとバッサリ切り捨てた部分がラストシーンで急に宝物のようにキラキラと輝き出し、タラレバ娘が泣いて土下座するレベルの『もしこうだったら、あの時ああしていれば』という綺麗な綺麗な夢物語を紡ぎ出すのです。悲しく、切ないバタフライ・エフェクト。それを文句無しの素晴らしい音楽と美しい映像と共に見せつけられたら、もう泣くしかない。理屈じゃない。



数々のミュージカル映画のオマージュを取り入れた、言ってしまえば《ありがち》な夢見る二人の恋、すれ違い、そして不幸ではないけど決してハッピーエンドとは言えない終わり方を描いたミュージカル作品。ビッグフィッシュと同じく『なんだこれは』と途中で突っ込みたくなる部分は多々あれど、こまけぇことはいいんだよ。


やれ主人公のあの行動がどうとかここが浅いだの矛盾してるだのストーリーが単調だの、恋愛観がどうだのハッキリ言ってどうでもいいよ。綺麗な映像や音楽、歌を楽しんで、そしてラスト10分で心を突き上げられたら存分に泣けばいい。


ビッグフィッシュの最後の壮大な御伽話。

ララランドの最後の綺麗な夢物語。


どちらもただでさえ現実ではない映画の中の世界で、さらに現実ではない 言わば《嘘》を見せて、観る者を二重の白昼夢へと誘い、その中で《人生ってこんなもんだよね》と優しく悲しく微笑みかけてくる。


それが理屈抜きで響く人には響く。

響かなくても、そこに至るまでのミュージカルやファンタジーを楽しめる人もいる。



途中経過も結末もダメだった人は「つまんなかった」と言うけど、周りの話を聞くと私も含め爆泣きしてる奴の方がなんか過去に色々あって心に問題抱えてるメンヘラが多い気がするから、つまんないと感じても別に問題ないと思うよ!!www



なるべくネタバレしないように書いたつもりだけど、結構色々言っちゃったよ。。



今更だけどこれから観る人に言いたいのは


CMで何度も見させられた、冒頭の車の上で歌い踊りまくるシーンやカラフルなドレスに身を包み楽しげに歩く女の子達、主人公2人が月明かりの中でタップダンスをしているイメージだけを持って見に行くとガッカリするかもしれない。

ノリノリで元気になるミュージカル映画が観たいんだったら、他にいいのいっぱいあるよ。

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私も全部大好きです。



そもそもミュージカルってなんで日常生活の中でいきなり歌ったり踊ったりすんの意味不明だし白けると感じる人はもちろんララランドもその王道を行ってるのでおすすめしません。



ヒロインのミア(エマ・ストーン)のことはチワワの擬人化だと思って見てるとだんだん可愛く見えてきます。

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セブ役のライアン・ゴズリングにもあんまり馴染みがないなーと思う方におすすめなのが、『きみに読む物語


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ライアン・ゴズリングが、好きな女がいつか戻ってくるかもと帰る場所を用意してずっと待っているというシチュエーションが、ララランドを観る前でも後でもグッとくるものがあるかもしれません。


ララランドの監督はあの『セッション』のチャゼル。

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このクソ怖いハゲがなんとララランドにも出てくるんだよぉ!!

レストランのオーナー役で!!

監督のお気に入りのハゲなの!?ねぇこわい!!



でも安心してください。カウント取ってビンタしてきたりしません。

私は出てきた瞬間に『ヒッ!!』と言ってしまいましたが、誰もぶん殴られず楽器も壊れませんでした。安心してください。



というわけで、私は爆泣きしてララランドを見終わってから即オリジナルサウンドトラックを買うくらい大好きになってしまいましたが、一緒に行った友達は途中で寝たし「つまんね」と言っていたのがあまりに対照的で、思わずブログに感想をしたためてしまいました。

でも感想を言葉にするのがとても難しい映画、ララランド。


悪評を聞いても「わかるわかる。確かにストーリーもミュージカル演出も派手さに欠けるしラストも納得いかない」と共感できる映画、ララランド。


私はもう一回観たいです。多分何度でも泣けます。